こんにちは。残業狂いのじんまいです。
皆さんは月60時間以上の残業をすると割増率がアップするのはご存知でしょうか?
大企業は2010年から、中小企業も2023年4月から適用になりました。
昔、月60時間以上残業をしているのに割増賃金になっていないことがあって大変ガックリきたことがあります。
今日はその原因と対策についてまとめていきたいと思います。
結論!
法定休日での勤務は累計60時間に含めない!
ということです。

単純に理解不足だったわけだけど、なんか納得できないんですよね〜

法律ってムズイぜ!
割増賃金(残業代)の仕組み
まずは割増賃金の計算について確認していきましょう。
「日に8時間、週に40時間の法定労働時間を超えた勤務」の部分に対して賃金を割り増しして払わなければなりません。
いわゆる、時間外労働と呼ばれるものです。
この割増率は、シュチュエーションによって変動します。
まず、時間外労働の給料は25%の割り増しになります。平日にした残業時間や、会社が定めている所定休日(いわゆる公休)に勤務した時をさします。
2つ目が法定休日に行った労働です。法定休日とは、労働基準法で定められている週に一度与えなければならない休日のことで、この場合は35%の割増賃金を支払う必要があります。
最後に、今回の問題となる月60時間を超える部分の時間外労働については、50%割り増しで賃金を支払う必要があります。
これら3つは重複しません。少し話がそれますが、深夜割り増しというものがあり、こちらは重複して支給されます。
深夜時間帯(22:00〜翌05:00)に勤務した時間は、法定労働時間内でも時間外でも一律で25%の割り増し賃金が発生します。

深夜バイトの賃金が分けられているのはこのためです
深夜割り増しは重複するので、時間外労働+深夜労働になれば50%の割増賃金が受けられます。通常と比べて1.5倍の時給が得られると思うとやる気も出ます。
さらに、月60時間を超えて尚且つ深夜に働いた場合、75%の割増賃金を受けることができるのです。
特殊な能力のない私にとって、長く多く働けば効率よく賃金が得られるのはめちゃくちゃ大きいです。
FIREを目指すためなら残業も悪くないと考えています。
月60時間以上の罠
月60時間以上の超過勤務が効率良いと分かれば狙わない手はありませんよね?
私も少しでもFIREに近づくため必死になって働きました。
1ヶ月ガムシャラに働き、さあ!給与明細とご対面!
先月は80時間スレスレやったから、60時間超に20時間近く加算されているはずだぞ!と楽しみに開いたら10時間もありませんでした。
最初は弊社、ブラックすぎんだろ…と疑いました。ですが、私の勘違いだったのです。ごめんなさい
この、月60時間を超える時間外労働…という時間に法定休日にした労働時間は含まれないのです!
先に触れた通り、時間外労働に含まれるのはあくまでも平日の残業や所定休日の労働のみということです。
例を挙げると
- 70時間の時間外労働をした場合、超えている10時間の部分は50%の割増賃金を受けれます。
- 60時間の時間外労働+10時間の法定休日の労働の場合、後者は時間外労働時間に含まれないので、60時間を超えていないという扱いになります。
※10時間は法定割増の35%を受けれます。
はい。皆さま気づかれたと思います。法定休に勤務した方が損しているということに…

微々たる差だけど見逃せません!
対策
先ほどの例で具体的に考えてみましょう。通常の時給は1500円と仮定して計算してみました。

このように、おトクだと考えられていた法定休日の労働でも損になる場合があるのです。
残業代を最大化するには、
- 60時間以上の残業をする月は法定休日の労働を減らし、時間外労働をする
- 60時間以下の残業で抑える月は、法定休日で労働する
です。事前に公休と法定休がしっかり明記されているホワイト企業勤務で尚且つ、残業タイミングをコントロールできる仕事であれば意識してみるのがオススメです。

前者はまだしも…

後者は上司から「待った!!」が入るだろうな!
そもそもの時給を上げたい!という方はコチラも併せてどうぞ!
まとめ
同じようにがっかりした人、給与明細を見ておかしいなぁ…と思った人の解決になっていれば幸いです。
個人的には、ちょっとモヤモヤの残る制度だと感じています。私は夜勤もしているので、0時以降が法定休日になることも多いんですよね。
同じ時間、同じ内容やっているのに損した気分になります。
とはいえ、割増があるだけ素晴らしいことなのかなと思っています。
月60時間以上の割増は比較的新しい改正でできたものなので、今後に期待ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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