NISA満額どうやってる？給料から毎月30万とか普通に無理だぞ！カラクリ解説

みなさんは今年のNISA枠は埋め切りましたか？

新NISA2年目が終わろうとしています。

SNSを見ていると『年初一括！』や『NISA満額埋めた！』などの投稿が溢れかえっています。

そんなNISA満額民を見て、

と、自分を下げてしまっていないでしょうか？

ですが、そのように思う必要はありません。

何故なら、NISA満額にはカラクリがあるから。

NISA満額を給料で達成できる人は殆どいない

積立投資枠120万円+成長投資枠240万円からなる年間360万円のNISA枠。

これを全て埋めることができるのがNISA満額民ですが、実際にそんなことは可能なのでしょうか？

月平均にすると30万円の投資をしていく必要があり、とても現実的ではない数字に思えます。

当然、生活をするためのお金も必要です。

さらに、税金や保険料を加味する必要もあり、可処分所得で投資分360万と生活費を確保せねばなりません。

実際に、満額投資+生活費をするにはどの程度の年収が必要なのか？

生活費を基準にまとめた表がコチラです。

生活費/月	生活費/年	NISA枠	必要手取	必要年収
10万円	120万円	360万円	480万円	600万円
15万円	180万円	360万円	540万円	675万円
20万円	240万円	360万円	600万円	750万円
25万円	300万円	360万円	660万円	825万円
30万円	360万円	360万円	720万円	900万円

最低でも年収600万円以上ないと現実的ではないことがわかります。

日本の労働者の平均年収を考えると、かなりの上位層、成功者でなければできないことということが分かります。

では、新NISA満額民がたくさんいるように感じるのは何故か？

それは

• 貯金や特定口座からの移し替え
• SNS特有の『成功者』が目立つ仕組み

が考えられます。

貯金や特定口座からの移し替え

何を隠そう、私が満額投資を続けられた理由です。

一部の上流階級を除いて、ほとんどの方がこの方法でNISA満額を達成しているものと思われます。

新NISAが始まる前から長きにわたって、資産形成に取り組み、積み立ててきたものを移し替えているに過ぎません。

私も、貯蓄は社会人デビューと同時に年100万円を目標にしてきましたし、投資もすでに5年生です。

コツコツやってきた努力の成果が、新NISAの種銭として花開いてるに過ぎないのです。

SNSは成功者ばかりが目立つ

SNSを始めとしたインターネットでは、成功者が目立つ仕組みになっています。

成功者や少数派などの他の人と違ったり、目標や参考になる人々は注目を受けやすいです。

注目を受けると検索上位やタイムラインに載り、さらに注目される。という流れで目立ちます。

ですが、その影には多くの普通の人が隠れています。

普通ゆえ数が多く、注目されることがないため表になかなか出てこないのです。

多数派のように見える『NISA満額民』は紛れもなく少数派。ただ、目立ちやすいというだけなのです。

このことから学べること

このことから学べることが2つあります。

1つ目は成功者バイアスに気をつけることです。

多くの情報がインターネットから得られる現代では、他人との比較が容易です。

隣の芝は青い。という言葉があるように、自身が恵まれた状態であっても、周囲の人がよく見えてしまうことがあります。

SNSでは実際に成功者ばかりが目に入るので、手元にある細やかな幸せを見失いがちです。

そうならないように、SNSとは適度な距離感で付き合っていくことが大切です。

もう1つは、成功するには日頃の積み重ねと準備が必要ということです。

今回の新NISAのように、ビックチャンスがきた時に成功できるかどうかは、それまでの取り組みによるところが大きいです。

この考え方は、進学や就職、仕事でも活用することができます。

将来、どんなチャンスが現れるかわかりません。掴みたい物がある時に、準備不足で物にすることができなかった。

そんな結末にならないよう、今からでもFIREに向けた取り組みを始めることが大切です。

というのはこういう事なんだと思います。

NISA満額できなくても大丈夫

NISA満額のカラクリと、多数派に見えるワケでした。

NISA満額はできなくても大丈夫。落ち込む必要はありません。これをきっかけに資産形成を始め、いつ現れるかわからないチャンスに備える。

それが今の我々が、将来の自分自身にできる最大のプレゼントです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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