年間100万円を貯めてFIREを目指す!年収別に生活費として使える年額を解説

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本記事は一般的な情報提供を目的としており、体験には個人差があります。個別判断は専門家へご相談ください。広告を含みます。

当ブログでは低年収の高卒でFIREを目指す一つの指標として、『年間100万円の貯蓄』もしくは『貯蓄率35%』を提唱しています。

年間100万円と聞いてどう感じるでしょうか。

大金!と思う人もいれば、これっぽっちと思う人もいると思います。私は、この年間100万円にはとてつもないパワーが秘められていると思っています。

年間100万円を貯めることができれば10年で1000万、20年で2000万と、育児資金、老後資金の不安がかなり軽減できます。

更に、年利4%で投資をしていれば20年で3000万近くになることからFIREも視野に入ってきます。

では、実際に100万円もしくは、貯蓄率35%を達成するためには、どのような生活をすればよいのでしょうか?

この記事では、年収別に支出できる額を早見表にしながら解説していきます。

この記事を読むと分かること
  • 年間100万円を貯める為の生活水準
  • 年収別 年間支出可能額

結論 年間100万円貯蓄の場合

年収手取り支出可/年支出可/月
300万225万125万10.4万
350万262.5万162.5万13.5万
400万300万200万16.7万
450万337.5万237.5万19.8万
500万375万275万22.9万
550万412.5万312.5万26万
600万450万350万29.2万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−100万円)÷12

結論 貯蓄率35%の場合

年収手取り貯蓄額/35%支出可/年支出可/月
300万225万105万120万10万
350万262.5万122.5万140万11.7万
400万300万140万160万13.3万
450万337.5万157.5万180万15万
500万375万175万200万16.7万
550万412.5万192.5万220万18.3万
600万450万210万240万20万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−年収×0.35)÷12

年100万円貯めるためには?

年100万円貯めるためには月平均で8.4万円を貯蓄する必要があります。

数字にしてみると改めて大金だと思い知らされますね。

ストイックな節約をするか、大きく稼ぐかしないと年間100万円の貯金は難しそうに思われますが、実際の数字を見てみると達成可能な目標であることが分かります。

ここからは年収別に、100万円を貯めるために月の生活費をどのくらいに抑えればよいか見ていきましょう。

簡略化のため、税金や健康保険料は一律25%で計算しています。
生活費イメージは年間100万円貯める場合の物です。
水準を上げすぎると、FIRE後にサイドやバリスタで稼ぐ量が増えるので注意。
まずは、リーンFIREのつもりで目指すのをオススメします。

年収300万円の場合

貯蓄100万円の場合

手取り支出可/年支出可/月
225万125万10.4万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−100万円)÷12

貯蓄率35%の場合

手取り年間貯蓄額支出可/年支出可/月
225万105万120万10万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−年収×0.35)÷12

不可能ではないが、かなりストイックな節約生活を強いられる
できるなら転職も含め、収入アップを目指した方が良い水準

年に100万円を貯蓄するプランなら月に10.4万円使えます

極端な節約を取り入れることで100万円貯金も可能な水準ではあるものの、長期間にわたる資産形成を無理なく続けるには相当な胆力が必要なレベルです。

生活費イメージ
  • 家賃4万
  • 食費2万
  • インフラ1万
  • 通信費0.5万
  • 雑費0.5万
  • お小遣い2万(衣服・医療・交際費など込み)

この生活を15年~20年ほど続けてやっとの思いで3000万円が達成できます。

ミニマムな生活が染みつくので、リーンFIREを目指すのであれば、可能性が無いわけではありません。

ですが、とてもではありませんが幸せな生活からはかけ離れた生活になってしまいます。

お小遣いを2万円としていますが、食住とインフラ以外すべてを含んでいますので、実際に使える額は微々たるものです。

自身がこの水準にいるのであればFIREを目指しつつも、少しづつでも収入を上げていくのが一番の近道になります。

とはいえ、簡単に収入を上げられたら苦労はしません。

出世するのも難しければ、定期昇給は微々たるもの。

副業できるスキルも無い。

そんな方には『残業』で稼ぐことをオススメしています。

年収350万円の場合

貯蓄100万円の場合

手取り支出可/年支出可/月
262.5万162.5万13.5万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−100万円)÷12

貯蓄率35%の場合

手取り年間貯蓄額支出可/年支出可/月
262.5万122.5万140万11.7万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−年収×0.35)÷12

リーンFIRE後の生活水準にもっとも近い
独身であれば、努力次第で実現できる範囲

100万円貯蓄プランなら13.5万円使えます。

年収350万円はボリュームゾーンではありますが、年間100万円の貯蓄が現実的に見えてくるラインです。

生活費が12~13万円と、3,000万円でリーンFIREした時の生活に近いため、予行練習としても適しています。

絞るところを徹底的に絞れば、本当の意味でお小遣いを確保することもできる水準です。

生活費イメージ
  • 家賃5万
  • 食費2.5万
  • インフラ1万
  • 通信費0.5万
  • 雑費0.5万
  • お小遣い3.5万(衣服・医療・交際費など込み)

独身一人暮らしで住居は郊外を選択し、自炊を徹底していればそれなりの生活が可能です。

年収350万からが、年100万円貯蓄を誰もが挑戦できるラインと言えるでしょう。

年収400万円の場合

貯蓄100万円の場合

手取り支出可/年支出可/月
300万200万16.7万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−100万円)÷12

貯蓄率35%の場合

手取り年間貯蓄額支出可/年支出可/月
300万140万160万13.3万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−年収×0.35)÷12

独身であれば無理せず年間100万円を貯めれる
イメージとしては社会人1年目~3年目くらいの生活水準

手取りは300万です。

年100万円プランなら、月に16.7万円生活費に回せます

ここまでくると、一人暮らしであれば無理をせずに100万円貯めれる可能性が出てきます。

社会人1年目~3年目で一人暮らしをした経験があれば、難なくこなせる水準です。

贅沢はできないものの、月に数度の外食や、お小遣いを貯めて数か月に1回程度なら旅行もできるでしょう。

家賃7万、食費3万と生活水準を上げても、お小遣いとして数万円を残すことができます。

生活費イメージ
  • 家賃7万
  • 食費3万
  • インフラ1万
  • 通信費0.5万
  • 雑費0.5万
  • お小遣い4.5万(衣服・医療・交際費など込み)

ちなみに、私も長らく年収400万円前後という水準でした。

その時の家計簿を解説した記事があります。

リーンFIREを目指して生活していた時のリアルな生活です。

年収450万円の場合

貯蓄100万円の場合

手取り支出可/年支出可/月
337.5万237.5万19.8万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−100万円)÷12

貯蓄率35%の場合

手取り年間貯蓄額支出可/年支出可/月
337.5万157.5万180万15万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−年収×0.35)÷12

年100万円プランなら2人暮らしも見えてくる
貯蓄率35%ぷらんなら新卒社会人程度の生活水準は確保できる

年収450万あれば、月に20万使うことができるので、全く無理をする必要がなくなります。

むしろ、年100万円に縛られずに貯蓄率で考えて、資産形成の速度を上げていきたい水準になってきます。

生活費イメージ
  • 家賃8万
  • 食費4万
  • インフラ1.5万
  • 通信費1万
  • 雑費1万
  • お小遣い4.5万(衣服・医療・交際費など込み)

郊外であれば、2LDKが借りれる程度の家賃を割くことができる水準です。

家賃や食費などを据え置きにしておけば、軽自動車くらいであれば視野に入ってきます。

生活の選択肢が増えてくるのが年収450万円と言えるでしょう。

年収500万円の場合

貯蓄100万円の場合

手取り支出可/年支出可/月
375万275万22.9万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−100万円)÷12

貯蓄率35%の場合

手取り年間貯蓄額支出可/年支出可/月
375万175万200万16.7万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−年収×0.35)÷12

ミニマムな生活が身についていれば贅沢に感じる生活が可能
年間200万円の貯蓄すら視野に入り始める

手取り375万円。

100万円貯蓄プランなら月に23万使えますのでゆとりのある生活ができる水準です。

家賃8万に食費4万とってもお小遣いが7.5万も残ります。

外食も旅行も、趣味にも自由にお金が使えます。

俗にいう独身貴族の生活でも、年収500万円なら年間100万円貯蓄は可能です。

生活費イメージ
  • 家賃8万
  • 食費4万
  • インフラ1.5万
  • 通信費1万
  • 雑費1万
  • お小遣い7.5万(衣服・医療・交際費など込み)

しかし、FIREを目指しているのであれば年間100万円貯蓄ではもったいない年収帯でもあります。

リーンFIREを目指しているような節約ガチ勢であれば年200万の貯蓄も夢ではありません。

200万を目指す場合でも、月に14.5万円の支出が可能なため、無理な節約は必要ありません。

年収550万円の場合

貯蓄100万円の場合

手取り支出可/年支出可/月
412.5万312.5万26万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−100万円)÷12

貯蓄率35%の場合

手取り年間貯蓄額支出可/年支出可/月
412.5万192.5万220万18.3万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−年収×0.35)÷12

普通の生活をしながら100万円を貯められる
無駄遣いを減らすだけでOKな水準

年収550万円あって、独身や二人暮らしで年間100万円を貯蓄できていない場合は、生活水準を見直す必要があるでしょう。

外食が多かったり、キャリア携帯を何台も持っていたり、衝動買いや高額な費用のかかる趣味があったり、分かりやすい原因があるはずです。

家計簿を付けてムダや癖を見抜けば、あっという間に年間100万円貯めることができるはずです。

家計簿ならマネーフォワードが簡単自動でオススメです。

生活費イメージ
  • 家賃9万
  • 食費5万
  • インフラ2万
  • 通信費1.5万
  • 雑費1万
  • 保険1万
  • お小遣い6.5万(衣服・医療・交際費など込み)

夫婦のお小遣いを減らせば、子供1人なら持てそうな水準になってきます。

これとは別に年間100万円貯めているので、子供が大きくなるころには学費も全額出せる状況でしょう。

その場合はFIREはできない可能性がありますが、年収550万円というのは様々な選択肢が取れる年収と言えるでしょう。

年収600万円

貯蓄100万円の場合

手取り支出可/年支出可/月
450万350万29.2万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−100万円)÷12

貯蓄率35%の場合

手取り年間貯蓄額支出可/年支出可/月
450万210万240万20万
前提:手取り=年収×0.75。月の生活費上限=(手取り−年収×0.35)÷12

月に20万円使っても年200万円の貯蓄が可能
30代でのFIREすら目指せるかも

ここまでくると、独身なら苦も無く100万円の貯蓄ができるレベルの年収だと思います。

年100万円も貯まっていないなら、むしろ危険信号です。

なぜなら月に29.2万円以上、無意識に使っているということだからです。

200万を目指しても月20万円消費可能な水準です。

10年で2000万円を貯めることができますから、30代でのFIREすら視野に入ってきます。

生活費イメージ
  • 家賃12万
  • 食費6万
  • インフラ2万
  • 通信費1.5万
  • 雑費1万
  • 保険2万
  • お小遣い6.5万(衣服・医療・交際費など込み)

持ち家や2人目の子供すら持てそうな生活水準になってきます。

前述した通り、FIRE後の選択肢が減ってしまう可能性がありますので、生活水準を上げるときにはよく考えましょう。

まとめ

自身の年収の生活水準を確認して厳しいと感じたら
支出の最適化をして生活水準を無理なく下げる。
②それでも年100万円貯蓄を達成できない場合は収入アップを目指す

年100万円貯めるためには、月当たり8.4万円の貯金が必要でした。

正直厳しいな…と感じたら、まずは支出の最適化にチャレンジしてみてください。

※丸めは四捨五入(0.1万円刻み)。地域・世帯構成・社保でブレます。

今回の記事では年収をベースに解説をしてきました。

ボーナスのある会社だと毎月の収入はもっと少なくなりますので、月々の貯蓄額は減らしてボーナスでガッツリ貯金!というスタイルになります。

このような場合、ボーナスを貰ってご褒美的な使い方をしてしまうと計画が崩れてしまう場合があります。そういう方はボーナスを貰った時、半年分の達成度を見直すのがおススメです。

半年で50万円貯めればよいわけですから、半年分の給料をもらった段階で貯金できた額を確認。50万円に足りていない部分をボーナスから先取り貯蓄してください。

先取り貯蓄とは、お金を使う前に貯金したい額を別口座などに移し替えてしまうことです。月々のお給料をもらった時もこの方法で使える額を限定することで、計画通りの貯金がしやすくなりますよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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