こんにちは。持株会には入会していないじんまいです。
私に勤めている会社では、拠出額の5%を会社が上乗せしてくれる『奨励金』のある持株会があります。
一見お得に資産形成ができそうな制度ですが、いくつかの罠が存在しています。
FIREを目指している人にとって持株会は不要!と結論したため、在籍10年にもなりますが入会していません。
この記事を読むと
- 持株会のメリット
- FIRE民が持株会に入らなくていい理由
- 持株会に入るべき人
が分かります。
持株会とは?メリットは?
従業員持株会とは、従業員が給与から一定額を拠出して、自身が勤めている企業の株(自社株)を共同所有する制度です。
一定額ということで少額から、それも給与からということで時間的分散も可能です。
自然とドルコスト平均法による投資になるため、投資に不慣れな人でも継続しやすいでしょう。
さらに、奨励金というシステムが採用されていることが多く、拠出した額の数%分を会社が上乗せしてくれます。
このように、持株会は社員にメリットが多く、資産形成を助ける福利厚生として導入されています。
一方、企業側にも
- 安定株主の増加による安定経営
- 継続的な買いによる株価安定
- 仕事に対する当事者意識の醸成
- 福利厚生の充実
などの多くのメリットが存在しています。

これだけ聞くとWin-Winな制度で入るべきじゃないか!

制度自体はいいものだと思いますが、資産形成という面ではいくつか罠が存在します。
FIREを目指す人にとって持株会が不要な理由
FIREを目指している私が、持株会に加入する必要は無いと思っているのは、主に以下の理由です。
- 個別株投資だから
- 収入と資産の分散ができていないから
- 様々な制約があり流動性が低いから
- 株主優待が貰えない
一つ一つ解説していきます。
個別株投資だから
まず大前提として、持株会は個別株投資をしていることになります。
ドルコスト平均法で投資&奨励金という確定リターンがあるのでリスクが低いと思われがちですが、個別株である以上ハイリスクなのです。
例えば、オリンピック特需などで株価が爆上がりした時期に加入し始めて、今では株価1/3です…なんてことも十分にあり得るのです。
私の考えでは、再現性のあるFIREにはキャピタルゲインを狙った個別株投資自体が不要だと考えています。
何故ならFIREは長期戦。株価が延々と上がり続ける企業なんてない以上、出口戦略を考えなければいけません。
俗にいうアクティブ運用ということになりますが、プロであってもインデックス投資に勝てないことが分かっていますので、割に合わない投資でしょう。

後述しますが、インカムゲインを狙った個別株投資には一考の価値があると思います。

あくまでもキャピタルゲインを狙う投資はFIREには合ってないって話だな!
収入と資産の分散ができていないから
持株会が不要な理由の2つ目は、
収入と資産の分散ができていないから
です。
労働収入と投資ということで、一見いい組み合わせでリスク分散になっているように思えますが、持株会の場合は違います。
会社から給料を貰う=自身という人的資本を会社に投資している
持株会に加入する(自社株買い)=自身の金融資本を会社に投資している
ということで、人的・金融のどちらも1つの企業に投資していることになります。
例えば、会社の業績が悪くなった場合はどうなるのでしょうか?
給料
・昇給が止まったり、減給される
・ボーナスが減額される
・最悪の場合、リストラされ収入が無くなる
自社株(持株会)
・株価が下落して資産額が減る
・無配や減配になる
・倒産したら無価値になる
といった形で、業績悪化が人的・金融どちらにも悪影響を及ぼすため分散になっていないのです。
業績が好調であれば、全く逆の現象が起こるので給料も上がり株価も上がるウハウハな状態になります。
これでは集中投資をしているのと変わりなく、気づかないうちにリスクが高い状態になってしまっているのです。
そもそも、FIRE(退職)したいと思わせるような企業に労働力だけでなく金融資本まで投資するのは、おかしいのかなとも思います。
様々な制約があり流動性が低いから
持株会は自社株を持つことになりますので、所謂インサイダーと言うことになります。
インサイダーとは「関係者」の事を指しており、まだ世に出ていない情報を先に知ることができる人物のことです。
例えば、受注状況や事業拡大など社内にいれば色々な情報が知れて、今後業績がどうなるかある程度は分かりますよね?
こういった情報を元に金融商品を取引するのはインサイダー取引といって、一般の投資家との不公平を是正するために禁止されています。
そのため持株会では、インサイダー取引に該当しないように、拠出金の増減や解約(売却)について多くの制約が設けられています。
煩雑な手続きをして会社の承認を受けた上で、待機期間や取引不可期間など、とにかく好きな時に売買はできないのです。
株主優待が貰えない
実施している企業に限りますが、株主優待がもらえません。
一般株主は配当と合わせて貰えるので、単純に総合利回りで負けてしまいます。

リスクに見合ったリターンが得られていないということになるので美味しくありません。
ちなみに配当金については現金では受け取れませんが、持株会が再投資を行うことで恩恵を受けれます。
どちらにせよ手元に入ってくるわけではないので、キャッシュフローの改善には繋がりません。
であればFIREを目指す上では再投資型のインデックス投信で十分で、個別株である持株会に入るメリットは薄いと言えるでしょう。
持株会への入会を考えてもいい人
逆に、持株会への入会を考えてもいい人も居ます。私は以下のような状況にある方であれば加入する価値があると思っています。
- 超優良企業に勤めていて、特定口座で株を買いたいレベル
- 出世を目指している
- 圧倒的な奨励金
こちらも一つ一つ解説していきましょう。
超優良企業で特定口座で株を買いたいレベル
自身の勤める企業が超優良企業で、特定口座で自社株を買いたいと思えるほどであれば、持株会への加入も一案でしょう。
インサイダー情報を知りえなければ株の購入自体は可能ですが、インサイダー取引を防止するために、社内規則で取引が制限されている場合もあります。
変に疑われるのを避けるためにも、特定口座での買付は避けて持株会に加入する!
そんな手もアリかと思います。
ただし、本当に長期で安心できる大手でない限りはおすすめしませんし、そんなに素晴らしい企業であれば、FIREせずに細々と働き続ける方が得策とも言えるでしょう。

私だったら窓際FIREを目指します!
出世を目指している
持株会に入るべき1番の理由は、出世を目指している人です!
会社によって違いますが、明確に持株会(持株数)を昇進条件の1つとしている企業があります。
これは会社への忠誠心や、経営への参画意識などを測っていると考えられます。

自分の資産を会社に賭けてるんだから並大抵の覚悟じゃないよな!

会社と一心同体といった感じですね。
明確に昇進要件になっていなくとも、裏ではしっかり考慮されていたり、最後の決め手になったりもあるでしょう。
もちろん、昇進に全く影響しない場合もあるでしょうが、100%ないと言い切れない以上、どうしても出世したい人は少額でも入っておくと安心です。
個人的には、保有株を昇進の条件にするような人事制度はよろしくないと思っています。
単純に能力と関係ないですからね(笑)

私の会社では課長になるには加入が必要だったっぽいですが、だんだんと薄れている気がします。
圧倒的な奨励金
持株会で会社から得られる奨励金は、基本的に5%〜20%くらいが多いでしょう。
10%くらいだと正直微妙かなと思いますが、20%以上となってくるとリスクテイクする価値もあるのかなと感じます。
ここは人それぞれなので、魅力的に映る水準の奨励金率であれば一考の価値ありです。
今までお話しした内容を踏まえて、通常の投資よりも厳しめに見ることをオススメします。

私が見てきた中では奨励金100%というバケモノ企業を見たことがあります。

拠出と同額の奨励金はすごいな…単純に倍だぜ?

株価こそ上昇していなかったですがそれでも魅力的に映りますね!
まとめ
FIREを目指すなら持株会への加入は不要というお話でした。
持株会はあくまでも個別株で人的資本と金融資本の両方を投下する超集中投資です。
奨励金という旨みもありますが、すぐには飛び付かずに冷静に判断していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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