高卒で低年収の会社員、そんな状況で目指せるFIREがある。と言われたら気になりませんか?
その名もリーンFIRE
FIREのなかでも難易度が比較的低く、低年収でも挑戦しやすいのが特徴。
リーンFIREでは支出を最適化し必要生活費を減らすことで、FIREに必要な資産額を減らして経済的自立を達成します。
節約は欠かせませんし使えるお金も少ないですが、大きな資産を築かなくても、労働から脱出することが可能です。
- 高卒低年収の会社員でも可能か
- リーンFIREに必要な資産額
- リーンFIREのメリット、デメリット
結論
高卒でも低年収会社員でも、リーンFIREは達成可能
FIREの中では比較的容易で、達成後の拡張性も高い
本業の給料+節約で達成できるため再現性が高い
| 生活費/月額 | 必要資産額(税なし) | 必要資産額(税あり) |
|---|---|---|
| 10万円 | 3000万 | 約3,765万円 |
| 12万円 | 3600万 | 約4,518万円 |
| 14万円 | 4200万 | 約5,272万円 |
| 16万円 | 4800万 | 約6,025万円 |
金融所得課税は20.315%想定
高卒低年収の会社員でもリーンFIREはできる!
FIRE達成が難しいと考えられている高卒や低年収の会社員でも、リーンFIREなら達成できる可能性が十分にあります。
大きく2つ理由があります。
- 大きな収入が必要ない
- 収入源の多角化が必要ない
まず、FIREが難しいと言われている理由。
それは必要な資産額が数千万以上と大きすぎることが原因です。
その資金を得る為には、何かしら普通から外れた成果を出すことが必要です。
ですが、リーンFIREではそのどれも必要ないのです。
リーンFIREではとにかく生活費を最適化して、ミニマムな生活を送るFIREのスタイルです。
そのため凡人な会社員が本業のありきたりな給料と、節約だけでも達成できる可能性が秘められています。
リーンFIREに必要な資産は3,000万円~5,000万円!
リーンFIREに必要な資産を生活費別で表にまとめました。
リーンFIREに必要な資産額
前提条件:投資から得られる年間利回りは4%仮定
| 生活費/月額 | 必要資産額(税なし) | 必要資産額(税あり) |
|---|---|---|
| 10万円 | 3000万 | 約3,765万円 |
| 12万円 | 3600万 | 約4,518万円 |
| 14万円 | 4200万 | 約5,272万円 |
| 16万円 | 4800万 | 約6,025万円 |
リーンFIREでは月10万円前半の生活費で生活することで年間コストを削減。
結果として必要な資産額も減らしてFIREすることができます。
リーンFIREの代表的なプランである資産3,000万円の場合、新NISAとの親和性がとても高いのも見逃せません。
当ブログでも提唱している年100万貯蓄。
年利回り4%の利益が得られると仮定すると、20年後には3,000万円に到達。
更に、投資元本は約1,980万円と、新NISAの非課税投資枠の1,800万円と近く、殆どの部分を非課税で運用することができ効率的です。

年利回り4%は直近の相場を考えると控えめな数値です。
年間100万円の貯蓄をするための方法はFIREロードマップで解説しています。
リーンFIREのメリット
一番のメリットは用意する資産額が少なくて済む。ということです。
仕事で大きな成功を収めたり、多額の相続を受けたり、事業を成功させたりと特別なことをする必要がありません。
たとえ低年収であったとしても、必要な生活コストを下げることで達成できる可能性があり、夢物語ではなく再現性があります。
リーンFIREのイメージは
スピードを上げる(お金を稼ぐ)ことでゴールを目指す
ゴールをこちらに近づける
他のFIREと違い、自らハードルを下げることが可能です。
2つ目のメリットはリーンFIREを目指す過程で、支出の最適化や節約による生活能力の向上、「足るを知る」考え方が身につき人間として成長できることです。
ライフステージの変化で志半ばでFIREを諦めざるを得ない状況になったとしてもそれまでの経験が資産になります。
節約する上で身についた家計管理の仕方や自炊、お得な制度の活用など、目に見えない資産が積み重なっていることでお金に困らない人生を送れる可能性が高まります。
もちろん、そこまでに貯めた資産も無駄になりません。500万を投資に回していて年4%の利益が出たとします。約20万円です。税金が引かれても手取りで約16万円残ります。
月額1万3千円くらいだから水道光熱費くらいは払えてしまいますね。

道半ばでFIREを目指せなくなっても、その後の生活で大きなアドバンテージを得ることができます!
リーンFIREのデメリット
支出の最適化が前提のプランのため、節約・倹約生活が続きます。
経済的自立を達成したといっても、それは切り詰めた生活の上に成り立っており、あくまでも最低限の生活しか送れません。
自由な時間を得ることは可能ですが、お金の自由、という面では弱いのです。
そのため、ライフステージの変化、経済環境の変化に弱いです。
たとえば、リーンFIREは基本的に独身での倹約な暮らしを前提に目指す方が多いと思いますが、
- 思いがけない出会いがあった
- お金のかかる趣味に目覚めた
- ペットが飼いたくなった
- 引っ越しがしたい
など、ライフステージや人生観(プラン)の変化だってありえます。こういった時に自由に使えるお金が少ないため、心が赴くままに選択が取れずに窮屈に感じることがあります。
資産額が少ないため、緊急時に弱いのも見逃せません。事故や病気、両親の介護など、自身でコントロールできない出来事が起こった時です。
最低限の生活費だけでは足りなくなるため元本の取り崩しが発生します。
資産額に余裕がない場合は最低生活費を賄うための元本を毀損してしまい、労働への復帰する必要があるかもしれません。
その場合はFIRE期間が空白のブランク期間と捉えられ、FIRE前より条件の悪い仕事になる可能性があります。
ギリギリの資産額で攻めすぎずに、生活防衛資金を確保できる程度の余裕を持っておくことが対策になります。

保険として、スキルや実績は作っておいた方がいいかもしれません。

FIREロードマップでは労働に関しても解説しているぞ!
リーンFIREが向いている人
節約・倹約、資産形成がゲーム感覚で楽しめる人は生き方自体がリーンFIREに向いており、時間さえあれば苦痛を感じずにFIREをいずれ達成できます。
低収入で資産形成するためには欠かせない生活スタイルです。
リーンFIREでは余暇を埋めるためにお金を使うことはできません。物欲が少ない人やお金のかからない趣味がある人にピッタリです。
FIRE後は自由な時間がたくさんあります。仕事をしていた時間がまるまる自分の時間になります。
具体的にはランニングや筋トレ、映画や読書、ゲームなどサブスクリプションで楽しめる趣味や、イラストや芸術などの創作活動、家庭菜園などの生産性のある趣味が適しています。
また、ミニマリスト気質の方も有効です。何かを買う際、熟考するので出費が少なくなりますし、欲しいものではなく必要なものを買うスタイルのため、手持ちの荷物も少ないです。
そのため、収納グッズを買う必要もなければ、大きな部屋も必要ありません。結果として家選びの選択肢が増えますので、家計のなかでも大きな出費である家賃をコントロールしやすくなります。
家賃が高いと敷金礼金も比例して上がりますので、想像以上の削減になるでしょう。
あらゆる面でミニマリストとの相性はピッタリです。
リーンFIREが向いていない人
節約や倹約が苦痛に感じる人にとってはリーンFIREは選択肢になりえません。
FIRE後も節約生活が続きます。それに苦痛を感じてしまうのであれば、本当の意味で自由ではありません。
経済的自立は得られているかもしれませんが、心地よい生活を送れないのであればFIREの価値が半減してしまいます。
また、お金のかかる趣味を持っている人も難しいでしょう。せっかく打ち込める趣味があるにも関わらず、お金の面で制限を受けてしまいます。
こういった方はリーンFIREを目指すのではなく、バリスタFIREやサイドFIRE、コーストFIREがおススメです。
資産収入を作り、その分働く時間を減らすことでFIREと金銭的に自由な生活のいいとこ取りができます。
結論
結論
高卒でも低年収会社員でも、リーンFIREは達成可能
FIREの中では比較的容易で、達成後の拡張性も高い
本業の給料+節約で達成できるため再現性が高い
| 生活費/月額 | 必要資産額(税なし) | 必要資産額(税あり) |
|---|---|---|
| 10万円 | 3000万 | 約3,765万円 |
| 12万円 | 3600万 | 約4,518万円 |
| 14万円 | 4200万 | 約5,272万円 |
| 16万円 | 4800万 | 約6,025万円 |
金融所得課税は20.315%想定
リーンFIREと親和性の高い方は、少ない資産額でFIREを目指せるチャンスです。
まずはリーンFIREを目指しながら、自身の生活スタイルがリーンFIREに向いていないと分かれば、目標を他FIREにしていくことがおススメです。

私もリーンFIREを目指していました。節約や節制も対して苦ではなくお金のかかる趣味もなかったのでバッチリだったけど…
ライフステージの変化で自身の生活スタイルを貫くのも難しく、将来の出費を考えるとリーンFIREは向かない状況になってしまいました。
そのため、バリスタFIREに方向転換してFIREを目指していますが、リーンで身についた生活スタイルや家計管理も家事能力も無駄にはなっていません。
インフレが進み、物価が高くなっている不安定な現代でも、お金に困ることなく生きるために役立っています。
まずは家計の最適化をしてみてはいかがでしょうか?
そのままリーンFIREできてしまうかもしれませんよ?
最後までお読みいただきありがとうございました。







