高市氏が新総裁になって、期待を元に膨らんだ日本の株式市場。
日経平均46,000円付近だったのが、一気に48,500円まで急上昇しました。
1週間で2,000円以上の値上がりをしています。
それだけ『高市氏が総理になる』というのはポジティブサプライズであったというわけです。
ですが、急上昇した分はどこかで調整が入るのが株式市場。早速、急騰した市場を冷ますようなネガティブサプライズがありました。
それは、公明党の連立離脱。
『高市氏が総理になり景気刺激策が進んでいく』という理由で上がってきた市場でしたが、その前提が不確定なものになってしまいました。
3連休を挟み、週明けには株価は大きく下げると予想されます。握力を強めて振り落とされないように準備をしましょう。
- 高市総裁の誕生でなぜ株価が上がるのか
- 高市トレードの揺り戻しに備える方法
やっておいた方が良い事
- 平常時こそ下落時の対応を考えておく
- 相場の過去を知り、数字で暴落を理解する
- 下落することを前提に、安全を確保して投資する
高市氏が総理になるとなぜ株価は上がるのか
まずは、高市氏が総理になる。ということでなぜ株価が上がってきたのか。ということを整理していきたいと思います。
- 金融緩和・積極財政による景気刺激
- 利上げへの慎重姿勢
- サナエノミクス2.0による「大胆な危機管理投資×成長投資」
物価高対策が当面の最優先としており、「ガソリン税の暫定税率の廃止」や「年収の壁引き上げ」をはじめ、長期的な目標として「給付付き税額控除」を掲げています。
診療報酬・介護報酬を物価・人件費を反映して前倒して引き上げすることでエッセンシャルワーカーの生活を支援。
更に、自動車税の2年間停止や、AI・半導体・エネルギー(原発・次世代ソーラー)、安全保障(リスク管理)への投資に言及しており、関連銘柄に資金が集中しやすい状況になっています。
利上げについても慎重な姿勢を示しており、円安に傾きやすく輸出企業にとってはプラスの影響を与えると考えられます。
まとめると以下のような、積極財政を主眼とした政策と言えるでしょう。
積極投資・機動的な財政出動・官民の投資増加
大まかな枠組みとしては、あの大相場を作り出した「アベノミクス」に近い物に感じられます。
景気へのテコ入れを明らかに意識しており、国力の成長を促してコストプッシュ型のインフレから脱するための政策を推進してくれるのではないか?という期待の表れとして株価が上昇しています。
と、市場参加者からは大きく期待をされていたわけですが、金曜日に公明党が連立解消を決定。
政治基盤が不安定になってしまい、政策を進められるのか。そもそも総理になれるのか。不透明な状況になってしまいました。
知っておきたい相場のこと
3連休直前での公明党の連立離脱宣言。
先物の価格が45,000円台に下がっており、史上最高値である約48500円から考えると約2,500円安のプチ急落に思えます。
週明けの市場に備えて、心の準備をしておきましょう。
FIREを目指すつもりで長期投資をしているならホールドが大前提です。
握力を上げるために必要なことは3つです。
- 悲観的な予想をしておく
- 下落時の対策を知る
- 下落相場の過去を知る
人間、期待が裏切られた時が一番ダメージを受けます。
将来が不安になりメンタルも揺さぶられます。
期待は控えめに、むしろ悪い時の想定をするのと平常時に下落時の対処法を考慮しておくのが大切です。
私の結論
- 株価指数は長期的には右肩上がり
- むやみに売ったり買ったりせず、平常時に決めた積立ルールを死守
- 強制売却されないように、信用取引はせず、生活防衛資金を確保
- 下落相場は実態経済に深刻なダメージを与えていなければ、数か月で収まる傾向
- 市場は変えられない。節約をはじめ、自身の努力で動く部分に注力
下落相場の過去については直近でもプチ下落が何度かありましたので参考になるかと思います。
今年の4月~6月に起こった、トランプ大統領による関税ショックですが、あれだけ全世界を巻き込んで株安になったにも拘わらず、たった1カ月で殆ど元の価格に戻っていました。
↓以下の記事では1カ月後の資産状況を記録してあります↓
2024年の8月に起こった令和のブラックマンデーが忘れられない方も多いのではないでしょうか?
直近高値の42,000円台から31,000前半まで急落しました。実に10,000円以上の下落でした。
アメリカの景気後退懸念と、日本の利上げ示唆が重なったことで起こり、日本にとっては両国の金利差が縮まることから円高に動きやすく、輸出企業にとってマイナスになるため、市場が大きく同様しました。
とても大きな下落でパニックになった投資家も多かったと思います。
それでも、1カ月程度で最高値ではないもののボックス相場の下限までは戻ってきていました。
こちらの記事でも過去の下落相場について触れていますが、大抵は数か月以内に元の水準まで回復しているのが現実です。

中にはリーマンショックのように長引くものもあるけど、それすらも今は乗り越えて数倍の株価になっていることを考えると、下落相場に振り回される必要はないのかもしれません。
まとめ
株価の急落は突然来ることもありますし、今回のようにある程度の予想ができることもあります。
大切なのは、気持ちがフラットな平常時に緊急時の行動を決めておくこと。
下落相場ではパニックになり、理屈から逸脱した行動をとりがちです。
後悔しないように、平常時こそマネーリテラシーの向上に努め、投資や株式市場の勉強をしてカラダにしみこませましょう。
相場の上下に影響を受けていては、FIRE後に安らかに暮らすことが難しくなってしまいます。
投資資金が少なく、労働をしている間に相場に慣れる。それも一つのFIREを目指すために必要なスキルなのです。

FIREを達成するためにも、相場との程よい距離感を探っておこうぜ!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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