こんにちは。じんまいです。
今日は電車広告で目に付いたファイナンシャル・ウェルビーイング検定について調べてみました。
似た名称であるファイナンシャル・プランニング技能士3級を所持している筆者が両者を比較してみます。
まずは結論です。ファイナンシャル・ウェルビーイング検定をオススメできるのは以下のような方だと思いました。
- お金についてほとんど予備知識がない
- 詳しくなくても私生活に活かせるくらいの知識が欲しい
- 独学での勉強習慣が無い
- 勉強に苦手意識がある
自力での勉強が得意ならFP3級の勉強をしてしまってもいいかもしれません。
※ファイナンシャル・ウェルビーイング検定は受けたことが無いので公式ホームページを見た感想になります。興味はあるので、今後受けてみようかとは思っていますが、受験料の関係で財布と相談中です。
ファイナンシャル・ウェルビーイング検定ってなに?
ファイナンシャル・ウェルビーイング検定とは、一般社団法人「実務能力開発支援機構」が2024年9月24日から開始されました。お金に関係する知識を幅広く学ぶ、生活の中で実践できるマネーリテラシーを学び、認定する検定試験です。
WEB講義(解説動画)+WEB試験という形式で、申し込みから90日間いつでも、好きなタイミングで何度でも受験できるそうです。
合格、不合格を選別するための試験というよりは、しっかり講義で学んで自身の生活に活かしてほしい。そういった検定なようです。
そもそもファイナンシャル・ウェルビーイングってなに?
ファイナンシャルとは、財政上の・金銭上の・金融に関係する。という意味です。
ウェルビーイングとは、Well beingで「よい状態」を指す言葉のようです。「よい状態」というと曖昧な表現ですが、beingが健康・幸福という意味なので、
ファイナンシャル・ウェルビーイングとは
金銭上の健康・幸福といったところでしょうか。
多くお金を持っている=健康・幸福というわけではなく、
自身の望んだライフプランを達成できる収入や資産状況、それを有効活用できるマネーリテラシーを表した言葉と考えられます。
ファイナンシャル・ウェルビーイング検定のホームページから言葉をお借りすると
「日々の生活に必要な支出を適切に管理し、支払っていくことができるとともに、将来のお金についても安心しており、人生を楽しむためにお金の面で幅広い選択をできる状態」
と説明されています。
なるほど、分かりやすいですね。大事なのは
①金銭的な管理ができて
②お金について不安がなく
③お金のせいで選択肢が狭まらない
といったところでしょうか。
FIREのFI(経済的自立)に通ずるところがありますね。
主に学習する内容としては
- 家計管理
- 税金(所得税・住民税)
- クレジットカード・借金
- 住宅ローン
- 公的保険
- 年金年金
- 投資信託
- NISA IDeCo など
となっており、私生活に強く結びついている部分を中心に取り扱うようです。
ファイナンシャル・プランニング技能士との違いは?
非常によく似た資格にファイナンシャル・プランニング技能検定があります。
この検定試験は日本FP協会と金融財政事情研究会が開催している試験で、家計や資産設計のアドバイスを行う、ファイナンシャルプランナー(通称FP)に必須である以下の知識について取り扱います。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理(保険)
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産運用
- 相続・事業継承
これらの知識を生かして家計の見直しを行ったり、ライフプランを立てたりするのがファイナンシャルプランナーの仕事で、必要な知識は多岐にわたります。
簡単に両者の違いをまとめてみました。
ファイナンシャル・ウェルビーイング検定
・受験料22,000円(税込)
・動画講義+テキスト
・試験までWEBで完結
・再試験可(期間内無料)
・基礎の基礎から始まり、私生活に役立つ内容が多い
・知名度がまだ低い
ファイナンシャル・プランニング技能検定
・3級の受験料8,000円(非課税)
・独学(市販のテキスト)
・試験は会場に行く必要有
・再試験不可(試験料を払って再挑戦は可能)
・FPとして必要な金融知識を幅広く学ぶ
・知名度が高い
このように比較してみると、
金融関係の知識がほとんどなく、家計管理やローン、流行りのNISAなどを初めて学んでみたい。という方にはファイナンシャル・ウェルビーイング検定が適していそうです。
公式ホームページにも以下のような記述がありました。
「ファイナンシャル・ウェルビーイング検定」は、“認定レベルに満たない人をふるいにかける検定”ではなく、「本検定の学習を通じて、お金との付き合い方や向き合い方をより適したものに」そして、「できるだけ多くの人にマネーリテラシーを強化」して頂きたいという思いから生まれたものです。
落とすための試験ではないということですね。
ウェルビーイング検定はオンライン講義という側面が強そうです。自身の知識、学びとして取り組む物といった印象です。
始まったばかりなので何とも言えませんが、資格としての権威性は強くならないと思われます。
一方、ファイナンシャルプランナーでは、知っておいたほうが便利にはなるけど、そこまで使用頻度の高くない知識も多く含まれます。
例えば、税金、不動産、相続などです。
知っておけばいざという時には役に立ちますが、日ごろから使える知識かと言われるとそうではありません。
特に合格を目指して勉強する際には数字を暗記しなければいけないところも多いので、まさに勉強!といった感じです。
こんな数字を覚えてなんの役に立つんだよ。と思うことも学びます。
制度自体を知っておけば必要になったときに調べられるから数字を暗記する必要はないと思うんだよな…
ですが、苦労して合格できれば、ファイナンシャル・プランニング技能士という資格を持てます。
この資格は世間にも広く認知されており、金融が関係ない企業でも評価してくれる場合が多いです。
私の勤めている会社も金融業界には全く関係がありませんが、社会人としての常識ということで奨励金として受験費用が出るようになっています。
資格保持数という面で昇進にもいい影響がありましたので、資格の権威性という面ではファイナンシャル・プランニング技能士の方が強いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私の感想としては、ファイナンシャル・プランニング技能士に挑戦してみて、合格が難しそうであれば、ウェルビーイング検定で基礎から学ぶ。という流れが良いと思いました。
FP3級は義務教育になってほしいくらいおすすめできます!
勉強するだけで金融リテラシーめっちゃあがるよな!
ウェルビーイング検定のホームページにも以下のような記載がありました。
ファイナンシャル・ウェルビーイング検定でひととおりの前提となる知識が身についてから、ファイナンシャル・プランニング技能検定等の勉強をすれば、より学習が進めやすくなると考えています。
私はすでにFP3級を取得しているのでウェルビーイング検定の受験は不要だとは思いますが、単純に中身に興味があるので受験するか迷っています。
もう少し安いといいんだけど、ちょっと高いんだよなぁ…
5000円くらいなら良いかなとも思えるんだが…
もし受けることがあれば記事にしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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