こんにちは。社畜のじんまいです。
若者の出世・昇進離れについて、話題になっていますが、どうしてそういった状況になっているのでしょうか。確かに、私の周りでも積極的に昇進を目指す人は少数派だと感じています。
私はなんだかんだ言って3年くらい前に昇進しました
ギリ20代で役職の筆者が自身の考えや、部下や後輩から聞いた昇進に対する考えから考察していきます
この記事を読むと
- 若者の昇進に対する考え方
- 若者が出世昇進したいと思えない理由
への理解の一助になると思います。
1つのサンプルとして参考になると幸いです。
出世・昇進離れが起こっている理由
私が昇進を目指すときに、考慮したことは以下の通りです。
全てのことに共通するのは割りに合わない!です。
ひとつひとつ、掘り下げていきます。
正直言うと、私も昇進する気はありませんでした。
見返りの低さ
人が昇進を目指す理由はなんでしょうか?
大まかには金銭と権限、名誉ではないでしょうか。
高度経済成長期では昇進することで、全て得られたわけですが昨今は違います。
人件費についてはベースの部分がすでに高く設定されており、役職者と平社員の給料が大差ない企業も目立ちます。
私の勤めている会社も、役職手当が数千円。昇進と同時に基本給が千いくらか上がるだけです。
ボーナスも多少増えますが年数万円くらいの差です。
夢がないよ…
権限については多少は得られるでしょう。ただしその会社のルールの範囲内でです。結局、上と下の板挟みでできることは制限させられます。
むしろ、責任の低い平社員の方が自由に振る舞えるまであります。
権限が欲しい人は仕事が好きな人、自分の理想があって、それ通りに仕事を進めたい人や実績を積みたい人でしょうか。
そういったフレキシブルな人材は早かれ遅かれ、フリーランスに転向したり、転職、独立してしまうでしょう。
若者(部下)が昇進を目指していない以上、名誉も得られません。なんせ羨ましくないですからね(笑)
現代では仕事以外で自身を輝かせられる場面が数多く存在します。インターネットやSNSの影響で人と人が繋がりやすくなったからです。
わざわざ仕事で自己実現をせずとも、もっと自分が得意で、好きな空間、好きな人々に囲まれて名声を得ることができてしまいます。
総合的に見て、昇進の見返りが低く魅力的に映りません。低いだけではなく、仕事以外で代替できることも昇進意欲を削いでいます。
出世しなくても人生は楽しめる!
プレッシャー
昇進するということは、今までの基準とは違うカタチで評価されるようになります。
と、プレッシャーがかかることが増えて役職なんだから当たり前。という空気に晒されます。
一度昇進すると、自ら降りることも難しく、降りれたとしても周りから奇異の目で見られます。
前述した通り、見返りがこれらのプレッシャーに見合っていないと感じる若者が多いですね。
自分にできるんだろうか…まだそのレベルに達していないんじゃないかって考え込んでました
昇進してから見合うように頑張ればいいのよ
現上司の働き方・苦労
昇進の話が来たり、試験にチャレンジできるくらいの力を付けると、自然と上司との距離も近く仕事ぶりを間近でみることになります。
お客さまとの前線に立ちながら部下と上司からの板挟み、部下の育成からメンタルケアまで多岐に渡る気苦労に直面します。
休みの日であろうが緊急時は連絡が来るし、自己犠牲しなければいけない場面も少なくありません。
現場を回すために残業を進んで引き受けたり、急な出勤にも対応しなければなりません。
とにかく自己犠牲をしなければいけない場面が多く、とても大変そうなのです。
あれを間近で見てるとね…やりたくはないよね
従業員(部下)の立場が強い
労働者の権利意識の向上や、コンプライアンス、ハラスメント教育の甲斐もあり、とても働きやすい世の中になっていっていると感じます。
同時に役職の立場からすると、ほんっっっとうに気を使って部下と接しています。私も日々勉強して、少しでもそう思われそうな行動は謹んでいます。
ハラスメント教育にリソースを割いて、いい労働環境を目指している企業も増えています。
労働者の権利が守られることはもちろん大事です。当然の権利です。
まだまだ過渡期なこともあり、適正な指導であってもハラスメントだ!と言われたり、
シフトの都合で休みをズラせないか相談しただけでも、権利の侵害だ!と言われてしまったり。言いがかりに近い状況も目にしてきました。
下からのパワハラ、と呼ばれているやつですね。
当然、客観的に見てハラスメントに該当していないなら守ってはもらえますが、精神的な疲弊や、疑惑をかけられたという事実は変わりません。
業務的な負荷よりこっちがキツイのよ…
気にしいのヘタレだもんな!
安価な娯楽の充実
音楽、映画、アニメなどなど、サブスクリプションの登場で、一生かけても消費しきれないであろう量のコンテンツが安価で手に入るようになりました。
月千いくらかで使い放題、YouTubeなどの動画サイトに至ってはタダです。インターネットの普及はすごいですね。
こうなってくると大きなお金を稼ぐ必要性が薄くなっていきます。ささやかな幸せを得るためのコストが低下しているのです。
毎日あくせく働いて、昇進して給料を増やして…なんてしなくても十分に文化的な生活が送れる。素晴らしい社会になりました。
足るを知るを理解した人は、身体や精神をすり減らして贅沢な暮らしを目指すくらいなら、穏やかでささやかな幸せを得れればいい、と考える人も少なくありません。
報酬が苦労に見合っていないのもあってなおさらね…
ワークライフバランスの重視
以前のような仕事偏重の人生から、プライベートとのバランスを大事にする人生を選択する人が増えたと思います。
昨今では共働きが当たり前になってきています。
一方がガッツリ稼ぐスタイルより、2人でほどほどに稼いで家族の時間を取る。そんな選択をする人が増えているように感じます。
男性でも育休をとって、家庭に参加する。そんな考えを主張できる世の中になってきました。
私の子供時代の記憶では、まだ共働きではなく父親が朝から晩まで休みもなく働き、家庭には参加しない。そんな光景が頭に残っています。
子供ながらに嫌だなぁと思っていたので、家庭を大切にしたいと思っています。
「出世すべき」という固定観念の消滅
出世を目指すのは当たり前。そんな考え方は薄れています。
前述している通り魅力がないからです。
仕事至上主義の時代から脱却した今、魅力がなければ誰も目指しません。
出世していなくても居場所はあるし、娯楽だって生き甲斐だってあるからです。
昨今の日本は労働者の権利が強く、人手不足です。社内競争に負けても、ずっと平社員であっても簡単に首を切られることは減っていくでしょう。
必死になって上を目指さなくても大丈夫。と考えている人が多いのも事実です。静かな退職が話題になっているのもこう言った背景があるでしょう。
あれ?筆者はなんで昇進してるの?
こんだけ消極的なこと思っておいてなんで昇進してんだよ!
そ、それは…
私が昇進をした理由は、
- FIREをするために少しでも稼ぎたかった
- 社内恋愛だったので仕事できると思われたくて頑張った
です。
例えば、昇進することで月5000円の昇給があったとします。
単月でみると大したことない額。飲み会1回で消えてしまいます。
ですが、長期目線で見ていくとバカにならないことがわかります。
10年間、5000円を年利4%で積み立てた場合、資産額は74万円になります。
20年間であれば183万円です。もしも1万円昇給できていれば367万円です。
子供の学費や、水回りのリフォームに匹敵する額に成長しますね。
4%というのはインデックス投資であれば十分狙える利回りです。
私にとってこの額は昇進を目指す理由、魅力になったわけです。
長期で見るのであれば、できる限り早く昇進した方が良いと考えて、
と思えるところまで頑張ることにしたのです。
それと、好きな子に仕事できないと思われるのはイヤでした。完全にカッコつけの見栄ですね(笑)
年上の先輩が好きだったので、後輩と思われないようがんばりました
隠キャ学生だったのに頑張ったんだな…
3年くらい付き合って、結婚間際でフラれたけどね笑
oh……
まとめ
いかがでしたでしょうか。若者が出世・昇進を目指さない理由は多々あれど、共通していることは、魅力を感じない。割に合わない。というものでした。
単純な話、負担が増える分の見返りがなければ昇進はしたくないというのが若者の本音だと思います。
出世・昇進を積極的に目指すことができる仕組みのある会社が増えるとうれしいですね。
誰だって辛い思いはしたくないもんね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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